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五文字 (2)

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    <五文字 (2) 目次>  本コーナーの漢語
51勢不可使尽     52歳月不待人     53長楽万年歓 
54江山景物新     55好事不如無   56小魚呑大魚 
57天地一家春     58山光我心澄     59神光照天地 
60彩鳳舞丹霄   61不雨花猶落   62花明五嶺春 
63過則勿憚改     64国破山河在     65疾風知勁草 
66善行無轍迹     67掬水月在手     68無可無不可 
69一無位真人   70松樹千年翠     71心静即身涼 
72曹源一滴水     73花開蝶自来   74直心是道場 
75一切唯心造   76微風吹幽松     77人事有憂楽 
78静退以為寶     79無過便是功     80悪事行千里 
81任重而道遠     82遍界不曾蔵     83萬事皆如夢 
84養浩然之気     85寿與亀鶴永     86風光動四隣 
87有志事竟成     88萬物生光輝     89萬里来清風 
90養心一澗水     91延年寿千秋   92我酔君復楽 
93絀寸以信尺   94行雲思故山     95在徳不在險 
96一飯三吐哺     97処世若大夢     98欲投鼠忌器 
99水清無大魚     100無執故無失 


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        五文字  (2)







■51 勢不可使尽 」=いきおい つかいつくすべからず
勢い使い尽くすと禍が必ず至る。調子に乗って突っ走ると、後で必ずしっぺ返しがきます。絶好調の時こそ反省しましょう。      【禅師・五祖法演の四戒・最初の一つ(二つ目は、福不可受尽=福受け尽くすべからず)】1

















■52
歳月不待人 」=さいげつひとをまたず

時の流れは速いから、瞬時も無駄にしないよう勉励に努めましょう。2


























■53
長楽万年歓 」=ちょうらくまんねんのよろこび

長い楽しみが何処までもいつまでも続く歓び。(真の歓びは永続性がある)4
















■54
江山景物新
=こうざんけいぶつあらたなり
川にも山にも春が訪れ全てが新鮮に見える。春の訪れの喜び、四季折々の景色の変化の妙を称えた句。 【薛季宣・宋】
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■55 好事不如無」=こうずもなきにはしかず
好い事でも煩悩が生まれるくらいなら、何もないほうが好い。   【碧巌録】5


















■56
小魚呑大魚 」=しょうぎょたいぎょをのむ

小さい魚が大きい魚を呑みこむ。あらゆる相対的思考を超越して実現される自由自在のはたらきをいう。一見無理なことにも挑戦する気概が大切なことを教えている。「毛呑巨海 芥納須弥」6 (一本の毛が大海を飲み込んでしまう 小さな芥子粒の中に、世界の中心に聳え立つ須弥山を入れる)と同趣旨である。【五家正宗賛・宋】


















■57
天地一家春=てんちいっかのはる
新春のめでたさが、体一杯にやってくる。 【~】
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■58 山光我心澄 」=さんこうにわがこころすめり
雄大な山の景色と対峙すると、自身の心も澄み渡ってゆく。8

















■59
神光照天地 」=しんこうてんちをてらす

神々しい光、すなわち仏の光明が森羅万象全てを照らして恵を与えていること。神光は、本来の自己である。その光によって天地全体を照らしている。前句に「泥仏不渡水~」がつく。「泥仏不渡水」の項を参照のこと。 【碧巌録・宋】9



















■60
彩鳳舞丹霄=さいほうたんしょうにまう
五色の羽を持つ一双の鳳凰は朝焼け夕焼けに赤く染まった空を舞っている。
めでたい言葉として新年などの茶会に使用される。【~】

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■61 不雨花猶落」=雨ならずして花なおおつ
趙州(じょうしゅう)(897年没)と弟子との問答より。{不雨花猶落 無風絮自飛}花が落ちること、柳の種子が飛ぶことは自然の真理である。しかし自然界の理に超然としてしまうのも悟りとはいえません。理とはわかっても胸のうずきを実感するのが尊いのです。西行法師の詠歌「春風の花を散らすと見る夢は さめても胸のさわぐなりけり」の気持が尊いのです。   【槐安国語】11




















■62
花明五嶺春 」=はなはあきらかなり、ごれいのはる

五嶺に春が訪れ、花が明るく咲き乱れる。(五嶺は中国広州の五つの嶺)  【岑參「送張子尉南海」  「唐詩選」】12
















■63
過則勿憚改
=あやまてばすなわちあらたむるにはばかることなかれ
過ちを犯したら、ためらうことなくすぐに改めよ。気付いても改めないのが本当の過ちなのです。 【論語】
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■64 国破山河在 」=くにやぶれてさんがあり
国が乱れても、山河の大自然は変わらずに存在する。  【杜甫】14




















■65
疾風知勁草=しっぷうけいそうをしる
草の強弱は強風が吹いてみるとわかる。人間も同じです。 【光武帝「後漢書」・漢魏六朝】
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■66
善行無轍迹 」=ぜんこうはてっせきなし
すぐれた行いには作為がない。【老子 
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■67
掬水月在手 」=
みずをきくすれば つきてにあり
水を両手ですくってみれば、その中に月は(平等に)映っています。不公平な世界(世の中)は自分自身が作りだしているのです。~弄花香衣満(花を弄すれば、香 衣に満つ)と続きます。水をすくった手に月が映り、花とたわむれていたら着物に香りが染み込んだ。こんな夢中になる境地が発見の土台となり、見えなかったものが見えてきたり、真実が見えてくるのです。没頭した状態こそ大切なのです。
 【干良史「春山夜月」 虚堂録」】17



















■68
無可無不可 」=
かもなくふかもなし
一方を可としたり不可としない。一つの立場に固守しないで常に中立の立場でものごとを判断すること。時に応じて進退自在でいること。苦楽、善悪などの一切をはじめから決めつけないと、ラクに意欲がでてきます。論語・微子編より。後に宋の圜悟克勤(えんごこくごん)らが用いた。  【論語】18

















■69
一無位真人 」=いちむいのしんにん
生まれたままの本来の自分自身が真でいいのです。外見や環境の違いなどは気にしなくていいのです。  【臨済録】19
















■70
松樹千年翠=しょうじゅせんねんのみどり
松は幾多の風雪に耐えて末永く緑を保ち続けている。「不入時人意」(その堅固なあり方に人々は気がついていない)と続く。松の力強い姿と青々とした生命力を讃えた言葉。実は松にも春先のみどり芽などの目立たない変化があるのです。目立たなくても松の翠のように確かな存在でありたいですね。長寿多幸の吉語として重用される。元は「松柏千年青」。 【広燈録・唐】
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■71 心静即身涼」=こころしずかなれば、すなわちみすずし
心が平穏であれば肉体もさわやかです。邪念を払うことが大切です。座禅の心得。    【白居易】23


















■72
曹源一滴水=そうげんのいってきすい
慧能を一滴の源泉としているので、慧能の禅の真髄・正伝の禅法を一滴水という。
【六祖慧能・唐】
達磨から禅の真髄を伝承した慧能により禅は大成された。慧能は曹渓に住んでおり、曹源とは禅法の源泉である慧能のこと。慧能を祖とする禅を中国では五家(雲門、潙仰、臨済、曹洞、法眼)と臨済分派の楊岐と黄竜の計七宗である。
たかが一滴、されど一滴。湧き出た一滴の水を源として大河になるのです。岡山・曹源寺で修行した僧が、号「滴水」として悟りを得て京都天龍寺の名僧になりました。
高村光雲(本名:中島光蔵)が仏像彫刻の修業中に、師の高村東雲から水汲み修業にて一滴の水をも大切にするよう叱咤された話は有名である。 
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■73
花開蝶自来」=
「花開けば蝶 自ら来たる」
蝶が集まってくる花になりたいですね。でも花も蝶も無心なのです。人間も無心にありのままの自分でいることが大切なのです。威張ったり、へつらったりしてはいけません。25


















■74
直心是道場」=じきしんこれどうじょう

道場から出てきた光厳童子が「どちらからおいでですか?」に対する維摩(ゆいま)の返答。乱れることのない素直で柔軟な心(直心)そのものが、道場(修業する神聖な場所)なのであり、悟りを完成させるものである。もともと道場とは釈尊がさとりをひらいた菩提樹下の座のこと。【維摩経】21



















■75
一切唯心造」=いっさいゆいしんぞう

清・濁、天国・地獄、すべて自分自身の心が創り出したものなのです。だからこそ、心を清く保つことです。(お経の一節)      【甘露門】22    


















■76
微風吹幽松
=びふうゆうしょうをふく
幽静なる山中の松林を微風が吹きすぎてゆく。後句に「近聴声愈好」(近づくほどに心地よい音を聴くことができる)がつく有名な寒山詩の一節である。一点の汚れもない山中閑居の清浄なる境地である。 【寒山詩・清】 
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■77
人事有憂楽」=じんじにゆうらくあり

~山光無古今より。人の世に憂楽はあるが、自然はいつも変わらず美しい。   【司馬光】27 


























■78
静退以為寶」=せいたい もってたからとなす

一歩退くひかえめな心は人の宝である。 【韓非子】28

















■79
無過便是功
=あやまちなきはすなわちこれこうなり
手柄を立てるよりも過ちのないように行動することが大切である。 【菜根譚・明】
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■80 悪事行千里=あくじせんりをゆく
良い行いは人の目につかないが悪事はすぐに伝わる。【伝燈録・唐】
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■81
任重而道遠
=にんおもくしてみちとおし
家康の言葉「人の人生は重き荷を負いて遠き道をゆくがごとし」はこれに基ずく。 【論語】 Zm_2








■82 遍界不曾蔵」=へんかいかつてかくさず
この世は何も隠してない。眼に見えるもの耳に聞こえるもの全てが真理の現れであり、周りを正しく見たり、感得する心を養うことが大切です。   【祖堂集・唐/宋//五燈会元・宋】32 

















■83
萬事皆如夢」=ばんじみなゆめのごとし

地方に左遷された菅原道眞が自分の境遇を嘆いて詠んだ詩の一節。  【菅原道眞】Zm  







■84
養浩然之気
=こうぜんのきをやしなう
浩然之気=何も恐れず、公明正大な心。この気を養うことが大切。 【孟子】 
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■85 寿與亀鶴永=寿はきかくとともに永し
寿命が亀や鶴のように長いこと。   【蘇軾】35 





























■86
風光動四隣」=ふうこう しりんをうごかす

暖かい風と光が、あたり一面を動かしている。元日の様を詠じた句   【廬照鄰】36





























■87
有志事竟成
=こころざしあらばことついになる
強い志があれば、成功する。 【後漢書・漢魏六朝】
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■88 萬物生光輝」=ばんぶつこうきをしょうず
春になり、万物が生き生きしてきた。  【古楽府】38



















■89
萬里来清風
=ばんり せいふうきたる
遠き果てまでも、清らかな風が吹いていること。世の中が穏やかな様。  【李白】39































■90
養心一澗水」=こころをやしなう いっかんのみず

~習静四圍山。谷川の水で心を養い、山間で静かな心を練る。  【徐方和】40



















■91
延年寿千秋
=えんねんのじゅせんしゅうなり
長生きをして千年も生きてみたい。   【楽府】
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■92 我酔君復楽=われよいきみまたたのしむ
友と酒を飲み交わし、心地よく酔う様を詠じた句。【唐詩三百首】42


















■93 絀寸以信尺
=すんをくっして もって しゃくをのぶ
小さな利はすてて、大きな利をとること。  【淮南子】43



























■94
行雲思故山=こううん こざんをおもう
空の雲は故郷を思うの意。自分を雲に重ね合わせている。  【張協・漢魏六朝】
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■95
在徳不在險
=とくにありてけんにあらず
国にとって大切なのは徳政であり、頑丈な要塞ではない。呉子の言葉。 【史記・漢魏六朝】
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■96一飯三吐哺=いっぱんにみたびほをはく
周公が一度の食事に三たび口の中の物を吐き出して賢士を迎えるほど、人材の雇用に熱心だったことより。 【史記・漢魏六朝】
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■97 処世若大夢=よにしょするたいむのごとし
この世は長い夢の中で暮らしているようだ。苦労してもつまらない。 【李白・唐】
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■98 欲投鼠忌器=ねずみになげんとほっして うつわをいむ
鼠に石を投げつけたいが、近くに器があって投げれない。よからぬ者を追放しようとしてもやりにくい。 【漢書】48




















■99 水清無大魚
心が潔白すぎる人には、親しみ近寄りにくい。 【後漢書】49




























■100 無執故無失=むしつゆえにうしなうことなし
強く執着しなければ、うしなうこともない。【老子】50

















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