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四文字(17)

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<四文字 (17) 目次 >    本コーナーの漢語

801泥多仏大     802泥牛吼月     803無寒暑処
804通貫十方     805担雪填井     806臘月扇子
807鷺鶿立雪     808本来面目     809唯我独尊
810天高海濶     811木馬嘶風     812明月清風
813唯嫌揀択     814遊戯三昧     815毛呑巨海
816一日不食     817五日一石     818従吾所好
819絶聖棄智     820大功若拙     821草木萌動
822春風煦育     823一壺千金     824沈魚落雁
825自彊不息     826至仁無親     827甘井先竭
828櫛風沐雨     829哲人其萎     830鳳鳴朝陽
831幽人貞吉     832鉄心石腸     833瓦釜雷鳴
834駟不及舌     835大隠隠市     836興到筆飛
837格物致知     838楽道忘貧     839一竿風月
840東風解凍     841歳寒松柏     842虚無恬淡
843竹苞松茂     844下筆成章     845巧遅拙速
846天地一指     847北窓三友     848磨穿鉄硯
849温柔敦厚     850五蘊皆空

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 四文字(17)



■801泥多仏大」(どろおおければほとけだいなり)
材料となる粘土が多ければ、作られる仏像は自ずと大きくなる。迷妄の中にある衆生が多ければ、それを教化する力はたくさん発揮される。弟子を導く際に用いられる、師の臨機応変の力量をさす。【碧巌録・宋】
Mm801





■802泥牛吼月」(でいぎゅうつきにほゆ)
泥で作られた牛が月に向って吼える。思慮分別を超えたはたらきをいう。前句に「木馬嘶風~」(木の馬が風にいなないている)がつく。「泥牛」は立春の前に豊作を祈って作られる儀式用の粘土牛である。【通玄百問・元】
Mm802





■803無寒暑処」(むかんじょのところ)
暑くも寒くもないところ。「寒暑を避けるにはどうしたらよいか」との問いに対する洞山禅師の答えは「無寒暑処」。それは「寒い時にはとことん冷え切り、暑い時にはとことんうだる」ところにあるとのこと。【碧巌録・宋】
Mm803





■804通貫十方」(じっぽうにつうかんす)
すべての場所を貫いており、あまねく広がっていること。臨済録に記述される「心法は形無くして十方に通貫す」に基ずく語句である。【臨済録・宋】
Mm804





■805担雪填井」(ゆきをにないてせいをうずむ)雪を運んできて井戸を埋めることであり、無駄なこと。転じて、無駄な努力を敢えてすることの尊さであり、結果を考えず目の前の任務にわき目もふらずに取り組むこと。菩薩の慈悲行のあり方でもある。【毒語心経・江戸時代】
Mm805







■806臘月扇子」(ろうげつのせんす)
真冬の扇子であり、無用なもの、役に立たないものの例えである。転じて、何らのはたらきかけも受けないで、あるがままに過す悠々自適の境地。【人天眼目・宋】
Mm806






■807鷺鶿立雪」(ろじゆきにたつ)
白鷺が雪の上に立てば、白色の中に白色が収まって渾然一体となるが、それぞれは明確に異種のものであり区別される。同中に異があり、異中に同があること。同様の表現に「明月芦花」「白馬入芦花」「銀盌盛雪」などがある。【大慧語録・宋】
Mm807






■808本来面目」(ほんらいのめんもく)
本来具えている真実の姿。それは何もかも全て除き去ったところに残る、純粋な自己である。「父母未生已然本来面目」(両親が存在する前にある本来のあなたの姿)という表現で禅語録に見られる。「本地風光」「本分田地」なども同義。【無門関・宋】
Mm808






■809唯我独尊」(ゆいがどくそん)
釈尊がルンビニー園に降誕した時、七歩進んでから唱えたとされる誕生偈「天上天下唯我独尊」(すべての世界において私が最も優れている)に基ずく。自分を生きとし生けるものの代表として、全ての命あるものが尊い存在であることを表明している。【碧巌録・宋】
Mm809






■810天高海濶」(てんたかくうみひろし)
天は高く海は広い。ありのままの尊い姿を称えた言葉。全てを受け入れる天の高さと海の広さを強調して、人の徳の高さ、力量の素晴しさを示している。「天高群像正 海濶百川朝」に基ずく語句である。【人天眼目・宋】
Mm810






■811木馬嘶風」(もくばかぜにいななく)
木の馬が風に向っていなないている。分別心を超越したところに現れる自由なはたらきの象徴。「泥牛吼月」と対句をなす。「木馬火中嘶」「木馬飛上天」などの同義語句あり。【続古尊宿語録要・明】
Mm811






■812明月清風」(めいげつせいふう)
明るい月と清々しい風であり、これらの爽快な風物に一切のとらわれがない解脱の境地・悟りの世界の快さが象徴されている。「清風払明月 明月払清風」「青山緑水元依旧 明月清風共一家」からの引用語句。【碧巌録・宋】
Mm812






■813唯嫌揀択」(ただけんじゃくをきらう)
選り好みさえしなければよいのですの意。「信心銘」冒頭の語句であり、前句に「至道無難」(究極の真理といっても特別難しいことはない)がつく。悟りの世界は身近にあるのに、人々が好き嫌いや選り好みをすることで遠ざけているのですの意。【信心銘・漢魏六朝】
Mm813






■814遊戯三昧」(ゆげざんまい)
無心に遊んでいる時のような、とらわれや曇りのない自由奔放な境地に至り、それに集中すること。【無門関・宋】
Mm814






■815毛呑巨海」(けこかいをのむ)
一本の毛が大海を飲み込んでしまう。「無」に徹しきることで大小高低などの対立が断ち切られ、自在の境地が現れることを表している。「芥納須弥」(小さな芥子粒の中に、世界の中心に聳え立つ須弥山を入れる)と対句をなす。【臨済録・宋】
Mm815






■816一日不食」(いちにちくらわず)
前句に「一日不作」がつき、一日作さざれば一日食らわずである。「なすべきつとめ(修行)も果たしていないと食事ものどを通らない」という意味です。作務を重んじる禅寺では、百丈禅師のこの言葉が受け継がれています。【伝灯録/百丈懐海禅師・唐】
Mm816






■817五日一石」(いつかにいっせき)
五日かかって一石を描き、十日かかって一水を描く。画伯の苦心を表す語句。【杜甫句・唐】
Mm817






■818従吾所好」(わがこのむところにしたがう)
自分が好きなこと(道)をまっしぐらに進みなさい。万難を排して好きなことをしていれば、活力もでてきます。でも「君子は食飽を求めず・」といいますから、好き放題飲食するのは控えましょう。【論語・】
Mm818






■819絶聖棄智」(せいをたちちをすつ)
仁義と智慧などの粉飾されたものは捨ててこそ、始めて民利は百倍するのである。大道がすたれると仁義が残り、智慧がはびこると大偽が万延します。【老子・】
Mm819






■820大功若拙」(たいこうはせつなるがごとし)
真の巧妙は小細工を用いないので、俗眼にはかえってつたないように見えるものだ。【老子・】
Mm820






■821草木萌動」(そうもくほうどう)
春になると周りの草木が一斉に芽を吹き出すこと。【礼記・】
M405




■822春風煦育」(はるかぜあたたかくいくす)
春風がそよそよと温かく吹いて、万物はのびやかに育っている。【菜根譚・明】
M406






■823一壺千金」(ひとつぼせんきん)
一壺とは大きな瓢箪のこと。たかがひょうたんというなかれ、難破船ではこれで浮かべるから千金に値するのである。【鶡冠子・漢魏六朝】
Mm823






■824沈魚落雁」(ちんぎょらくがん)魚も恥じ入って深く姿を隠し、鳥も驚いて翼をとめて落ちてしまうほどの美人の形容言葉である。荘子での美人の形容は「鳥が驚いて空高く飛びあがる」である。【宋之問・唐】
Mm824







■825自彊不息」(じきょうやまず)
みずから努め励んで一時も気を休めないようにとの勉励奨学の言葉である。彊は強いの意であり、息は止むの意。【易経/乾卦の語・】
Mm825






■826至仁無親」(しじんはしんなし)最高の仁愛とは親疎愛憎を超越しているのである。老子の唱える「天道無親」と同義である。【荘子・】
Mm826







■827甘井先竭」(かんせいまずつく)
よい水の出る井戸は、汲む人が多いから早く枯渇してしまう。転じて、才知ある者は引く手あまたなので、衰えるのも早いものだ。「直木先伐」と対句で用いられる。【荘子・】
Mm827







■828櫛風沐雨」(しっぷうもくう)
頭髪を風でなびかせてすき、雨で身体を洗うの意。風雨にさらされて苦労することであり、世の中の様々な辛苦にさらされる事。【晋書(文帝紀)/荘子(天下)・】
Mm828






■829哲人其萎」(てつじんそれやむ)
優れた人が病み疲れること。孔子が臨終に際して歌った古歌の一節でもある。【礼記・】
Mm829






■830鳳鳴朝陽」(ほうちょうようになく)
鳳凰が山の東方で朝陽が昇るが如くに鳴いている。太平の瑞祥である。珍重すべき発言を指しての例えにも使われる。【詩経・】
Mm830






■831幽人貞吉」(ゆうじんていきつ)
時勢の流れを悟って隠遁した人のこと。貞は正しいこと、吉は幸いのことである。【易経・】
Mm831






■832鉄心石腸」(てっしんせきちょう)
鉄や石などのように堅固な精神を指している。【蘇東坡・宋】
Mm832





■833瓦釜雷鳴」(がふらいめい)
土釜が雷のように騒がしく音を立てていることに例えて、君子が影を潜めて小人がはびこりだしている様を言う。【楚辞・】
Mm833






■834駟不及舌」(しもしたにおよばず)
四頭だての馬車で追いかけても駄目なように、失言の取り返しはつきません。「綸言如汗」(りんげんあせのごとし=一度出た汗はひっこめられない)と同意である。【論語・】
Mm834





■835大隠隠市」(だいいんはしにかくる)
俗世間から逃避する時には大抵は山間に隠れ住むものであるが、大物の隠者はそしらぬ顔をして市中に住んでいるものである。【王康琚詩・春秋-戦国】
Mm835






■836興到筆飛」(きょういたりてふでとぶ)
興趣がわいてくると筆も弾んでくるものである。「興到筆随」「筆随意到」なども同意である。【李于鱗詩・唐】
Mm836







■837格物致知」(かくぶつちし)
大学に説いてある修養の基本的なもの。朱子は物(理)に格(至)り知を致すと解している。王陽明は物(意念)を格(正)し知(良知)を致すと解釈している。【大學・】
Mm837







■838楽道忘貧」(みちをたのしみひんをわする)
楽しんで道に励んで、身の貧しさを忘れるほどに没頭すること。【准南子・漢魏六朝】
Mm838






■839一竿風月」(いっかんのふうげつ)
一本の釣竿を友にして自然の風物を楽しむことであり、世俗の雑事をはなれて悠々自適の生活を送ることの例え。【陸游詩・宋】
Mm839





■840東風解凍」(ひがしかぜこおりをとく)
東風が吹いてきて、凍ったものが解けてゆく。【礼記・】
M4840







■841歳寒松柏」(さいかんしょうはく)
寒い季節になっても葉が落ちることなく、緑色のままでありつづける松や柏。逆境・危難などに遭遇して初めてその人物の節操の堅さがわかることのたとえ。【論語・】
M4841






■842虚無恬淡」(きょむてんたん)
物事に対して一切のこだわりや執着心がなく、物欲を消し去ったやすらかな心のこと。【荘子・】
M4842







■843竹苞松茂」(ちくほうしょうも)
家屋の新築落成を祝う語。下部の構造は竹が叢生しているように堅固で、上部の結構は松が繁茂しているように緻密であるの意。【詩経・】
M4843








■844「下筆成章」(かひつせいしょう)
筆をとって書きはじめれば、たちまち文章ができあがる。文才に恵まれていて、文章を書くのがきわめて速いこと。【魏志・】
M4844








■845「巧遅拙速」(こうちせっそく)
上手で遅いよりは、下手でも速いほうがよい。【・孫子】
M4845








■846天地一指」(てんちいっし)
あらゆる差別、対立を超越した絶対的な立場から見れば、天も地も同じ一本の指にすぎないの意。【・荘子】
M4846







■847北窓三友」(ほくそうさんゆう)
琴、詩、酒の三つを友としている。【白居易・唐】
M4847_2










■848磨穿鉄硯」(ませんてっけん)
鉄の硯を磨り減らし穴をあけるほど熱心に勉強すること。【新五代史・】
M4848








■849温柔敦厚」(おんじゅうとんこう)
穏やかで真心がこもっていること。【礼記・】
M4849







■850五蘊皆空」(ごうんかいくう)
人間の心身および環境を形成する要素は、全てもともと実態のないものであること。【般若心経・】
M4850






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