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三文字 (9)

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 <三文字 (9) 目次> 本コーナーの漢語

401合同船 402看木雁 403風露香 404王寶剣 405喫粥了
406文彩露 407也風流 408雲門関 409一片雲 410黒漫漫
411州云無 412虚其心 413閑葛藤 414関棙子 415関中主
416知天命 417是什麼 418雲片片 419把不住 420鉄餕饀
421本来人 422必有隣 423福寿海 424無賓主 425力口希
426無所得 427老古錐 428一二三 429無別事 430一条鉄
431那一人 432白的的 433那一宝 434万年松 435在眼前
436玄中玄 437的的意 438平常道 439不是仏 440没絃琴
441無所住 442未徹在 443清寥寥 444墻外底 445且緩緩
446作麼生 447山是山 448水中月 449浄裸裸 450恁麼去

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      三文字(9)




■401合同船」(ごうどうせん)
唐の粛宗皇帝の死後の要望に対する彗忠和尚の信任厚い弟子僧侶の答え語句。合同船とは乗り合い船のことであり、乗客お互いのマナー・エチケットが最重要である。即ち、人民が良好なマナー規律の有る国作りを合同船に例えたのである。また、肩書きや優劣などの差別がなく、一切のとらわれのない自由無碍な心の状態をいう。【碧巌録・宋】
Mm44







■402看木雁」(もくがんをみよ)
中庸の保身術(処世術)を進める語句。木雁とは<役に立つ樹木は伐採されるが不材は伐採されずに助かる。又よく鳴く雁は助かるが、鳴かない雁は殺される。という荘子の寓話がある。有能で目立ちすぎてもいけないし、無能で役立たずでも駄目、その中間くらい即ち<材と不材の中間>がいいとの事である。【沢庵和尚・江戸時代】
Mm44









■403風露香」(ふうろかんばし)
千宗易が利休居士号を勅賜された時の、大徳寺・古渓和尚よりの賀頌句「風露新たに香る隠逸の花」よりの引用。露を帯びて咲く隠逸花(菊のこと)の気高い香りを、利休居士の風格に例えた祝福の言葉である。【古渓和尚・安土桃山時代】
Mm11







■404王寶剣」(おうほうけん)
いかなるものを一刀両断しても、金剛王寶剣の切れ味はその痕跡をとどめない。一切の煩悩妄想を忽ち断ち切ってしまう一喝は、そのような働きがある刀とのこと。【臨済録・宋】
Mm22








■405喫粥了」(きっしゅくりょう)
趙州和尚の問い「食べたか」に対する弟子の答え「はい食べました」の意。これに対して趙州和尚は「では茶わんを洗おう」という。当たり前のことから始め様との教えである。【無門関・宋】
Mm11







■406文彩露」(もんさいあらわる)
大自然の法理は言葉では説明しがたく、もし言葉として発表されたら、真実から離れてしまい汚染されるのです。【洞山録・唐】
Mm22







■407也風流」(またふうりゅう)
一見変哲のない力の抜けた処、不恰好な所にこそ、得も云はれぬ味いのある風流さが満々としているとの意。「不風流処也風流」からの引用である。【碧巌録・宋】
それもまた風流だの意。「有意気時添意気 不風流処也風流」(意気ある時意気を添え、風流ならざるところ也風流:厳しい時は徹底した厳しさがよいが、力を抜いているのも又味があっていいものだ。=五灯会元等)が出典。【五灯会元、拈八方珠玉集・宋】
Mm33






■408雲門関」(うんもんのかん)
雲門禅師が修行者を導くために用いていた関門のこと。迷いも悟りも超えたところにある唯一絶対の場所。【碧巌録・宋】
Ma34






■409一片雲」(いっぺんのくも)
ひとひらの雲。わずかな煩悩。雲は広大にして清らかな仏心の傍らを去来する妄想・執着に例えられる。【五燈会元・宋】
Mm35






410黒漫漫」(こくまんまん)
あたり一面真っ暗闇に覆われている様子。知恵の光が差し込む余地がない程、全く無知の状態。漫漫ははるかに広くて際限がない様子をいう。【臨済録・宋】
Mm36









411州云無」(しゅういわくむ)
ある僧が趙州和尚に「犬にも仏性がありますか」との問への返答「無い」で有名。「趙州無字」でも知られる。【無門関・宋】
Mm37



412虚其心」(そのこころをむなしくす)我欲や執着に汚れているため、自らの心の働きをなくしていること。利己心を忘れて、真理の求道者になりなさいとの戒めである。聖人による政治のあり方についての老子の言葉「其の心を虚しくして、其の腹を実たす」による。【老子・】
Mm38





■413閑葛藤」(かんかっとう)
修業の邪魔になる無駄なもの、無用の文字・言句のこと。「閑」は無用・無駄のこと、「葛藤」は木に巻きついて枯れさせるカズラ・フジのつるである。禅宗では、真理探究の邪魔になる文字・言葉に束縛されることをさす。【景徳伝灯録・北宋】
Ma39






■414関棙子」(かんれいす)
通りにくい関所を通り抜けるための鍵のことであり、転じて仏法の中で最も大切なところをさす。真理についての見方を転回させる要所(カギ)の意味でもある。【碧巌録・宋】
Ma40






■415関中主」(かんちゅうしゅ)
関門・要所における主体となるものであり、大事な教えを体得する時に主となって働くものである。本来誰でもが具え持っている真実の自己である。修行者に対して「関中の主を放出せよ」と師が言って、実力を引き出させようとするのである。【碧巌録・宋】
Ma41






■416知天命」(てんめいをしる)
天が自らに与えた使命を知ること。論語為政篇の語句「15にして学に志し、30にして立ち、40にして惑わず、50にして天命を知る、60にして耳順う、70にして心欲する所に従えども矩を超えず」に基ずく。【論語・】
Ma42






■417是什麼」(これなんぞ)
これは何か?どういうことか?などの目の前のものへの問い掛けや、言葉の真意を尋ねる場合に使われる。前後に様々な語をつけて疑問文を作る。【碧巌録・宋】
Ma43






■418雲片片」(くもへんぺん)
雲がぽっかり浮かんでいるのどかで、あるがままの光景。「白雲片片嶺上飛」「一峰雲片片・・」などの句中に見られる。【東山演和尚語録・明】
Ma44






■419把不住」(はふじゅう)
掴みきれないで自分のものにできないこと。禅語では、相手の考えを取り込めない時に使われる。「把住」「把得住」の否定形である。【碧巌録・宋】
Ma45






■420鉄餕饀」(てつさんとう)
鉄で作った饅頭。非常に硬くて全く歯が立たないもの、手が付けられないものの例え。転じて、この上なく堅固な仏の本性のこと。五祖法演が真理探究の様子を「鉄餕」と描写している。【碧巌録・宋】
Ma46






■421本来人」(ほんらいじん)
常に生き生きと現れる人間の根源的主体。煩悩や執着、言葉による修飾を捨て切って現れる本来の自己。臨済義玄の語句「無位真人」「無依道人」と同義。「無門関」「寒山詩」などに用例あり。【仏眼語録・宋】
Ma47





■422必有隣」(かならずとなりあり)
「論語・里仁篇」にある「徳不孤必有隣」よりの語句。徳のある人格者は孤独になることはなく、志を同じくする人が周りに集まってくるのである。【論語・】
Mm48






■423福寿海」(ふくじゅかい)
福徳が海の如く満ち溢れていること。正月・慶事に用いられる吉語である。観世音菩薩の力についての一節「福聚海無量」よりの語句。【観音経・】
Mm49






■424無賓主」(むひんじゅ)
主人(師)と客(弟子)との関係を超越して、両者の関係が対等になること。賓と主が相互に入れ替わるのを「賓主互換」、入れ替わることなく区別がされている状態を「賓主歴然」という。【景徳伝灯録・北宋】
Mm50






■425力口希」(りきいき)
千利休が切腹自刃する3日前に書き残した辞世の偈「人生七十力口希咄……」よりの句。雲門広録からの借用であろう。【雲門広録・唐//千利休辞世・安土桃山】
Mm51






■426無所得」(むしょとく)
得るところがなく、心で捉えるものもないこと。とらわれの心がない自由な境地をさす。一般には収入がなく手に入れるものがない意味であるが、仏教では執着のない理想的境地と解釈される。【般若心経・】
Mm52





■427老古錐」(ろうこすい)
使い古した錐であり、長期間使い込んで鋭さがなく先が丸くなった錐のこと。転じて、鋭い力はないが円熟した力を持つ禅の師のこと。老齢の禅僧への親愛敬称にも用いられる。
「閑古錐」と同義。【碧巌録・宋】
Mm53






■428一二三」(いちにさん)
あるがまま、当たり前のこと。取り立てて表現しようがない究極の境地。【碧巌録・宋】
Mm54






■429無別事」(べつじなし)
特に変ったことはない。厳しい修行を積んで悟りの境地を得た後、更に進むと特別に変らない元の平凡な世界が広がっている状態。蘇東坡の詩「~到得帰来無別事~」一節よりの語句。【蘇東坡集・宋】
Mm55






■430一条鉄」(いちじょうのてつ)
どこまでも果てしなく続く一枚の鉄であり、少しの混じりのない天地一体の境地を表す。純粋無雑な精神統一が保たれている状態のことでもある。【人天眼目・宋】
Mm56






■431那一人」(ないちにん)
あの人。各自一人一人が持っている真実の自己、本来の面目のこと。「無位真人」と同義。「那」は近くにないものの指示代名詞。「それ・その・あれ・あの」など。【趙州録・唐】
Mm57






■432白的的」(はくてきてき)
鮮やかな白さ、この上ない純真さを表す言葉。「的的」は明らかではっきりしていること。【碧巌録・宋】
Mm58






■433那一宝」(ないっぽう)
あの宝物。仏により説き示され伝えられてきた大切な教え(宝物)のこと。心中にある尊い仏の本性(仏性)をも指している。【雲庵禅師録・元】
Mm59






■434万年松」(まんねんのまつ)
青々とした姿を保ち続ける松の性状を称賛する語句。私達の内心にある本性も、いつまでも瑞々しい生命を保っているのです。「千年竹万年松」よりの引用句。【五燈会元・宋】
Ma60


■435在眼前」(がんぜんにあり)
目の前にはっきりと現れていること。禅語録においては「在目前」の表記が圧倒的に多い。【楞伽師資記・唐】
Ma61






■436玄中玄」(げんちゅうげん)
「玄」は容易に窺い知ることのできない奥深いものであり、根本的な真理、深い悟りの境地である。その奥深い真理がはっきりと現れないで、静かに保持されている状態を「玄中玄」という。「句中玄」「体中玄」と共に「三玄門」と呼ばれる。【臨済録・宋】
Ma62






■437的的意」(てきてきのい)
明確にしてほんとうの趣旨、大切な要点のこと。禅問答「如何是祖師西来的的意」(祖師=達磨大師が西=印度から来た本当の趣旨は何か)などの真意を尋ねる用例が多い。【趙州録・唐】
Ma63






■438平常道」(びょうじょうどう)
日常の中に在る真理のこと。当たり前のことを淡々と行う中に真実の働きがあるのです。【無門関・宋】
Mm64






■439不是仏」(ふぜぶつ)
仏ではないものを指す。「即心即仏」「非心非仏」などの教えを批判的に扱った言葉である。【碧巌録・宋】
Mm65






■440没絃琴」(もつげんきん)
絃のない琴であり、転じて言葉によらないで伝えられる教えのこと。陶淵明の語句とされる
「絃も柱もない琴の無音の味わい」という故事に基ずく。禅宗の「不立文字」を象徴する言葉である。【南朝梁/昭明太子「陶靖節伝」・漢魏六朝】
Mm66






■441無所住」(むしょじゅう)
どこにもとどまらず、何物にも執着しないこと。金剛経の一節「応無所住而生其心」(まことに住む所なくして其の心を生ず)による。【金剛般若経・】
Mm67






■442未徹在」(みてつざい)
まだ徹していなく不十分なこと。修行による力が及第点に達していない時に弟子に対して師が発する言葉。「在」は強調助詞である。【五家正宗賛・宋】
Mm68






■443清寥寥」(せいりょうりょう)
極めて清らかでさっぱりしている様子。人柄が澄明はっきりしている様。「清寥寥白的的」の表現で用いられる。【大慧武庫・宋】
Mm69






■444墻外底」(しょうげてい)
垣根の外という意。真実の世界は眼に見える所だけでなく、外の至る所に満ちているという教えの言葉。「真実とは?」に対する趙州禅師の答えである。【趙州録・唐】
Mm70




■445且緩緩」(しやかんかん)
まあゆっくりやったらどうですかの意。「且」は『まあまあ、とりあえずは』などの語気を和らげる言葉である。【雲門広録・唐】
Mm71






■446作麼生」(そもさん)
どうなのか?どのようにするか?。如何の意。古の禅僧の言葉に対して「意作麼生」(その意味はどういうことか?)と尋ねるのが定例である。【臨済録・宋】
Mm72






■447山是山」(やまこれやま)
山は山そのままで完全な姿であり、一切のものがそのままの形で完結しているとの象徴的表現である。「山是山水是水」「天是天地是地」「僧是僧俗是俗」などあり。【大慧武庫・宋】
Mm73






■448水中月」(すいちゅうのつき)
水に映る月であり、形は見えても捕まえることができないものの例えである。自力では存在できず、他の条件により現れることができる他の例として、鏡中の花、陽炎、夢の中の像などがある。【臨済録・宋】
Mm74






■449浄裸裸」(じょうらら)
すっかり(一糸もまとわぬ)丸裸。洗われて全く垢がないことから転じて、煩悩妄想がない真実ありのままの姿のこと。「赤洒洒」と共に用いられてその意味を強める。【碧巌録・宋】
Mm75






■450恁麼去」(いんもにしさる)
この(その)ようにする、この(その)ようにしてしまうの意。「恁麼」とは<この(その)ように>の意であり、「恁麼去」にて<この(その)ようにしてやって来た>の意でもある。【無門関・宋】
Mm76







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